令和元年6月、奈良県宇陀市にある㈱マスダ・ムートン工場へ見学に行きました。山の中にありますが、工場内は清潔に保たれ、動物臭もほとんどしません。工場で働く人達も真面目に集中してそれぞれの作業をしていました。オーストラリアから塩漬けされて輸入された子ヒツジの皮を水洗いして、クロムなめし工程、染色工程、熱乾燥工程、選別工程、縫製工程などを経て、最終的にムートンへ加工されます。国内一貫生産をしていますので、安心してお使いしていただきます。この会社のこだわりは、原料の子ヒツジの皮をオーストラリアのスプリングラム(春の子ヒツジ)を使用していることです。この子ヒツジは、毛足が長く柔らかく高密度な毛並みです。ヒツジの毛は、人間の髪の毛と同じでキューティクルで覆われていて、湿度の調整を自然に行い、適度な湿度を保ちます。適度な保温性と調湿性で快適な空間を提供します。当店でも㈱マスダ・ムートンを取り扱っています。
塩漬けされて輸入されたヒツジの皮を水洗いします。
ヒツジの皮を腐らなくするための工程がクロムなめしです。
クロムなめし後のヒツジの毛
クロムなめし後のヒツジの皮
なめし後の熱乾燥工程です。
熱乾燥後に保管されます。
選別・縫製前
選別工程
ヒツジの毛並みの良いパーツを裏から線を引いて正方形にして選別しています。
ミシンで縫製しています。
縫製後の裏側です。